最近、装用感の良さから、ソフトレンズの需要が伸びています。しかし、安全性の面からみると、やはりハードレンズのほうが上です。安全にソフトレンズを装用するために、しっかりとしたケアは欠かせません。今回は、その中から、『ソフトレンズの消毒』についてみてみましょう。
ソフトレンズのケアは大事なの?
ソフトコンタクトレンズは、水分を含んで柔らかい状態を保っています。よって、水分中の汚れや雑菌などをレンズが吸収してしまうため、洗浄、消毒が非常に重要になってきます。また、装用感の良さが災いして、眼に異常にあっても気づきにくいという欠点があります。このように、ソフトレンズを安全に使うには、ハードレンズ以上に厳重なケアと心構えが必要です。
ソフトレンズのケア方法
ソフトレンズのケアには、次の4つのステップが必要です。
- STEP1 <洗浄>・・・・・・手のひらでのこすり洗い、薬剤によるつけおき洗い等
- STEP2 <消毒>・・・・・・薬剤による化学消毒
- STEP3 <保存>・・・・・・保存液にて保存
- STEP4 <蛋白除去>・・・・錠剤タイプ、液タイプ
これまでは、ソフトレンズの消毒は、煮沸消毒が主流でしたが、最近では、熱を加えず、薬剤により消毒を行う『化学消毒』が主流となりました。
科学消毒 | |
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短所 |
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化学消毒の注意点
- 煮沸消毒より消毒効果は劣ります。
- 1液タイプの場合、こすり洗いは重要です。こすり洗いをする事で、大部分の汚れや雑菌をコンタクトレンズ表面から物理的に除去できます。
- レンズケースは、少なくとも半年に1度は、交換しましょう。煮沸消毒以上にレンズケース内の汚染の可能性があります。