こんにちは、北九州市八幡西区のさっか眼科です。
今回は【緑内障】について解説していきます。
緑内障はどんな病気?
「最近、なんとなく見づらい気がするけれど、年のせいかな…」
そんな違和感の陰に、緑内障が隠れていることがあります。
緑内障は、目の奥にある視神経が少しずつダメージを受け、視野(見える範囲)が狭くなっていく病気です。
一度失われた視野は元に戻らないため、早期発見・早期治療がとても大切です。
緑内障の症状について
初期のうちはほとんど自覚症状がなく、「気づいたときには進行していた」というケースも少なくありません。
視野が欠けても、両目で見ているために気づきにくいのが特徴です。
進行すると、視野の一部が見えにくくなったり、ぼやけて見えたりしますが、痛みはありません。
- 一部が見えにくい、または欠けて見えるところがある
- 視界の端(周辺)がぼやける
- 夜道で人や物にぶつかりやすくなった
- 明るい場所から暗い場所に入ると、目が慣れるまで時間がかかる
- ときどき目の奥が重い・痛い感じがする
- 目の疲れを強く感じるようになった
- 頭痛や肩こりを伴うことがある
- 健診で「眼圧が高い」と言われたことがある
- 家族に緑内障の方がいる
- 強度近視や糖尿病がある
2~3項目以上当てはまる場合は、早めに眼科で検査を。
特に「見えにくい」「欠けて見える」といった症状がある場合は、進行している可能性もあります。
視野の欠け方・見え方のイメージ

日本での患者数・40歳以降の罹患率
日本では、緑内障は中途失明の原因の第1位といわれています。
40歳以上の日本人のおよそ20人に1人、つまり約5%が緑内障にかかっていると推定されており、年齢とともにその割合は高くなります。
厚生労働省や大規模調査(多治見スタディ)によると、実際に約500万人以上が緑内障を発症していると考えられますが、そのうち自覚して治療を受けている方はわずか1割程度です。
自覚症状がほとんどないため、健診や定期検査で早期に見つけることが何よりも重要です。
40歳を過ぎたら、一度は眼科で緑内障の検査を受けることをおすすめします。
早期発見の重要性(定期検査の必要性)
緑内障は、ゆっくりと進行するにもかかわらず、初期にはほとんど自覚症状がありません。視野が欠けていても、両目で補ってしまうため気づきにくく、気づいたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。
一度失われた視野は元に戻らないため、早期発見と定期的な検査がとても大切です。
眼圧検査や視野検査、OCT(眼底の神経を解析する検査)などで早期に異常を見つけることができます。
特に40歳を過ぎた方や、家族に緑内障の方がいる方、強度近視の方は、年に1回程度の定期検診を受けることで、進行を防ぎ視力を守ることにつながります。
次回は緑内障の原因と種類についてお伝えします。


























