こんにちは、八幡西区のさっか眼科医院です。
春の花粉が落ち着いたと思ったら、「また目がかゆい…」「充血が取れない…」と感じている方はいませんか?
実は、初夏(5月〜6月)にもアレルギー性の目の症状が起きやすい季節です。
今回は、眼科医の視点から「初夏の目のアレルギー」について、原因や症状、予防法を解説します。
なぜ初夏に目のアレルギーが起きるの?
春のスギ・ヒノキ花粉のピークを過ぎても、初夏にはさまざまなアレルゲン(アレルギーの原因物質)が飛散しています。
代表的なアレルゲン
イネ科花粉(カモガヤ・オオアワガエリなど)
5月〜7月にかけて飛散。都市部の公園や河川敷にも多く見られます。
黄砂・PM2.5
中国大陸から飛来する微粒子で、目や呼吸器に刺激を与えます。
ハウスダスト(ダニ・カビ)
気温と湿度が上がり、ダニやカビの繁殖が活発に。室内でも注意が必要。
目のアレルギー症状とは?
初夏のアレルギーによって起こる目の症状には、以下のようなものがあります。
- 目のかゆみ(最も多い症状)
- 充血(白目の赤み)
- 涙が止まらない、目やにが増える
- ゴロゴロする異物感
- まぶたの腫れや重だるさ
なぜこの時期に悪化しやすい?
初夏は以下の要因で目のアレルギー症状が強く出やすくなります。さらに、「目をこする」「コンタクトを長時間使う」などの日常的な行動も症状悪化につながるため注意が必要です。
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- 気温上昇
皮脂や汗が増え、目に触れることで刺激になる
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- 紫外線
目の表面のバリア機能を低下させる
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- 換気
花粉や黄砂が室内に入りやすくなる
今日からできる予防対策
初夏のアレルギー症状を予防・軽減するには、日常生活での工夫が効果的です。
アレルゲンを避ける
・外出時はメガネやサングラスで目をガード
・洗顔・洗眼で目の周囲を清潔に
・花粉や黄砂が多い日は外干しを避ける
目を守る生活習慣
・目をこすらない(かゆくても我慢!)
・コンタクトはなるべく控える or 使い捨てを使用
・室内の掃除・換気をこまめに
「目薬をしてもかゆみが治まらない」「コンタクトがしみる」など、症状が強い場合は自己判断せず、眼科での診察をおすすめします。アレルギー性結膜炎は、放置すると角膜障害を引き起こすこともあるため注意が必要です。
次回は、「初夏のアレルギー性結膜炎の治療とセルフケア(眼科医が教える正しい対処法)」について解説します。