こんにちは、北九州市八幡西区のさっか眼科です。
前編では飛蚊症の原因やリスクについてお話しました。
後編では治療法、予防方法、そして眼科受診の必要性について解説します。
飛蚊症の治療法
飛蚊症の治療は、その原因や症状の重さによって異なります。
多くの場合、飛蚊症は生理的な現象であり、特別な治療は必要ありません。
しかし、次のようなケースでは治療や経過観察が必要になります。
治療の必要がない場合
加齢による生理的な飛蚊症の場合、時間の経過とともに慣れたり、症状が目立たなくなることがほとんどです。 定期的な眼科検診で状態を確認します。
治療が必要の場合
原因疾患がある、または飛蚊症が急激に悪化した場合は、次のような治療法があります。
- レーザー治療(網膜裂孔・網膜剥離の予防)
網膜裂孔が原因の場合、網膜にレーザー光を照射し、裂け目を塞ぎ網膜剥離を防ぎます。
- 硝子体手術(硝子体切除術)
硝子体出血など、硝子体混濁が強い場合に適応されます。硝子体を除去し、透明な液体に置き換える手術です。
- その他原因疾患の治療
ぶどう膜炎や糖尿病網膜症などの疾患が原因の場合は、その治療を優先します。(例:抗炎症薬、レーザー治療、内科的治療)
飛蚊症の予防方法
飛蚊症そのものを完全に防ぐことは難しいですが、目の健康を保ち、リスクを軽減するために次のような予防策が大切です。
バランスの摂れた食事
目の健康に良いとされる栄養素を意識的に摂りましょう。
- ビタミンC・E、ルテイン、亜鉛など抗酸化作用のある成分
- 緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)、魚(DHA・EPA)
紫外線対策
紫外線は目の老化を進める原因の一つです。
- 外出時はサングラスや帽子で紫外線から目を守る
目を酷使しない生活習慣
長時間のスマホ・PC作業では、定期的に目を休めることを意識しましょう。
- 1時間ごとに10分ほど遠くを見る、目を閉じて休む
定期的な眼科検診
飛蚊症の初期や網膜疾患の早期発見のため、年に1回程度の眼科検診をおすすめします。
日頃の目のケアと定期検診で、飛蚊症やその他の目の病気のリスクを減らしましょう。
少しでも目に違和感があれば自己判断せず、眼科で検査を受けましょう。