こんにちは。北九州市八幡西区のさっか眼科医院です。
前回は、遠視の仕組みや見え方についてご紹介しました。
今回はその続きとして、遠視への対処法や生活の中での注意点についてお話します。
遠視をそのままにしておくと…
遠視は、初期のうちは目の筋肉でピントを無理に合わせることで、ある程度「見えているつもり」になります。
ですが、それを続けていると次第に目が疲れやすくなったり、頭痛や肩こりにつながったりすることもあります。
特に子どもの場合、遠視が強いと斜視や弱視のリスクが高まるため、早期発見・早期対応がとても重要です。
遠視の主な対処法
1.眼鏡での矯正

もっとも一般的で、負担の少ない方法です。
視力を補正するだけでなく、目の筋肉の負担を減らすという意味でも、非常に効果があります。
特にお子さんの場合、遠視の程度や発達状況に応じて「常にかける必要があるのか」「必要なときだけかければよいのか」などを丁寧に判断します。
2.コンタクトレンズ

成人の方には、コンタクトレンズによる矯正も選択肢のひとつです。
ライフスタイルや目の状態に合わせて、適切なタイプをご案内いたします。
3.定期的なチェック

遠視は年齢や生活習慣によって見え方が変化することがあります。
特にお子さんは成長による変化が大きいため、定期的な視力検査や屈折検査が大切です。
「疲れやすい目」から解放されるために
こんなことが思い当たる方はいませんか?
- 夕方になると目がかすむ
- 本を読んでいるとすぐに集中力が切れる
- 「目が悪い」と思っていなかったのに、日常生活がつらい
これらは、実は遠視による「がんばりすぎ」のサインかもしれません。
適切な矯正やケアによって、目が本来の力を発揮できる状態に整えることができます。
「見えているつもり」を見直してみませんか?
遠視は、見えているようで実は目に大きな負担がかかっていることも多い屈折異常です。
「なんとなく不調が続いている」そんなときには、視力以外の目の状態も見直してみることをおすすめします。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。