お知らせ

2025.12.05

(ブログ)緑内障の検査と診断の流れ

こんにちは、八幡西区のさっか眼科です。
前回は緑内障の原因、症状、種類についてお伝えしました。
今回はどのような検査を行うのかまとめております。
緑内障は早期には自覚症状がほとんどないため、定期的な検査による早期発見がとても大切です。眼科では、いくつかの検査を組み合わせて、視神経の状態や視野の変化を詳しく調べます。

緑内障の検査について

眼圧検査

目の表面に空気をあてたり、専用の機器で軽く触れたりして、「眼球内の圧力(眼圧)」を測ります。痛みはほとんどなく、数秒で終わります。
眼圧が高いと緑内障のリスクが高まりますが、正常でも発症するタイプ(正常眼圧緑内障)もあるため、他の検査と合わせて判断します。

視野検査

光の点が見えるかどうかを調べ、見えている範囲(視野)を測定します。
欠けや見落としがあるかどうかを確認する重要な検査です。初期の異常も視野検査で発見できます。

OCT検査

網膜や視神経の厚みをミクロン単位で解析する、最新の画像検査です。
自覚症状が出る前のごく初期段階でも、視神経のダメージを数値化して確認できます。

これらの結果を総合的に判断し、緑内障の有無や進行度を診断します。
検査は痛みがほとんどなく、1時間ほどで終了します。定期的に検査を受けることで、変化を早期にとらえ、進行を防ぐことができます。

定期的な経過観察の大切さ

緑内障は、一度進行すると元の視野に戻すことができない病気です。
そのため、治療を始めてからも定期的な経過観察がとても大切です。
点眼治療で眼圧を下げても、生活習慣や体調の変化などで病状が変わることがあります。定期的に眼圧や視野、視神経の状態を検査し、少しの変化も早めに見つけて対処することが、進行を防ぐ鍵となります。
症状が安定していると感じても、自己判断で通院をやめてしまうと、知らないうちに視野が狭くなってしまうこともあります。
「見え方を守るために、通い続けること」それが緑内障治療で最も大切なことです。

次回は緑内障の治療方法と日常で気をつけることについてお伝えします。

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